ゆとりですが終わったね
「ゆとりですがなにか」終わったね。
まず、結論。
なかなか面白かった~~~。
あくまでなかなかであって、
とっても面白いということもなく、
だからといって面白くないことはないという絶妙さ。
配役とか、小さなやりとりとか(童貞でひたすらもたせるところとか)(「おまえみたいなファッション童貞が一番嫌いなんだよ」は爆笑だった)(笑いが細かすぎて覚えてないわ)、ほんとちっさいところで www みたいな笑いがちょいちょい入るのがさすがで好きだったわ~。
一方で、お酒とか入ったり感情が爆発する時の、ハイハイハイハイテンションあがってきた~~出るぞ出るぞ名言出るぞ~~感はあんまり好きじゃなかった。元々怒鳴る人が苦手なのも大いにあるけど、なんか、わざとらしくて。”わざとらしい”ってクドカンから一番遠いところにあるもんやんね。バーッと感情が高まって、ワーッと言いたいことを各人叫ぶ様はまるでブログにおける太文字のようなものなんでしょう。ハイこれ今回のテーマです。ってね。それだけは違和感を感じたな。
そりゃ他のドラマに比べてずーっと面白かったけど、途中でだれなかったといえば嘘になる。やっぱり、社会派ドラマだから多少は説教臭くなるよね~~~。でもあんまり押しつけがましくならないように、うるさくないように気を配ってるなあと感じた。だから、最後まで見続けられたのかもしれないね。
就活に対する嫌味とか、最高だった。ほんと、誰の為に生きてるんだよ。正論言うやつがおかしいって、そんな社会はおかしいだろ。自分からプレッシャーを探して、自分を苦しめて、そして心のどこかで苦悩していることに安堵する様は、我に返ると滑稽だと思う。悩まなくていいってことじゃなくて、”自分の道”を探すことにどうしてこんなに怯えているのだろう。そんな悩みともとれぬ違和感、そして他人からすればただの不満にいくらかの形を与えてくれた。
とはいえど、やっぱり巻き戻しても見ちゃうのはコメディ部分なんだよねえ。個人的に松坂桃李扮する(おそらく)コメディ要員・山路くんの下りはいちいち笑った。まず、あの濃いキャラの中で一番バランスとれたフツーの人だった。それだけにあんな訳のワカランただの女子大生にもってかれるのが納得いかんわ~~。付き合ったところで絶対浮気されて別れると思うけどね(嫉妬)。
そして柳楽優弥最高だった。素晴らしいぜ。この人の映画見てみよー。
安藤サクラの演技も素晴らしかった。でも茜ちゃんの良く言えばサバサバ、悪く言えば自分の欲望にド直球な感じが、なんともいえなかったwとくに、最終回は基本的にお前が悪いのに(浮気&カミングアウト)なに被害者ぶってんねん!と思ったけどこれ以上は悪口になるのでやめときます。
とにかくドラマを最後まで見続けるのが困難なわたしが(たいてい途中で飽きちゃうか嫌になっちゃうのね)ちゃんと最終回まで見続けたってことだけでもさすがクドカンですねって感じだけど、そういえばクドカンドラマは結構完走しているのでした(キャッツとか流星とか)、まあ、わたしがクドカンの意図するものと気が合うのだと思う。
宮藤氏は、わたしが考えるに、労働者階級の唄が根底にあると思う。クズはクズでも俺っていう個性のあるクズだからよ。人間みんなクズだよって言ってくれて助かる。
生まれ育った小さな町に住み、裕福とは言えない最低限の暮らしをして、連れ添った出来の悪い長年の仲間や、パブで知り合った友達、美人とも可愛いとも言い難いがまあ愛嬌のある彼女と、酒を飲んでサッカー見てまた酒を飲んでくだらない冗談で笑って、寒い夜の通りをお喋りしながら帰る。こんな幸せが他にあるか。そんな、イギリスの労働者階級の世界がベースになっているように感じられて。私個人としては、大都会の高層オフィスビルにギラついたスーツ着てるような人間味のない世界が好きなんだけど、そういう労働者階級(あえてひとまとめにしたけど)今ここにある自分らしい幸せっていいよね、って思わせてくれる。
そう考えれば、ゆとり世代って競争心がないとか言うけど、等身大の自分らしい幸せを大切にできてるのかもしれないな~~。(そしてそれが上の評価する世代とズレまくっているのが辛いところ)
まだ思うことがあるけど指が疲れたのでこの辺で。また書き足すかも。
つまりこの記事でなにが言いたいかっていうと、
山路くん(お金はないけど)わたしと結婚してください!!!!!!